今日は電験三種の紹介をしたいと思います。
電験三種という言葉を初めて聞いた方、これから電験三種の勉強を始める方の参考になれば幸いです。
電験三種
第三種電気主任技術者試験のこと。
試験内容
試験科目は理論、電力、機械、法規の4科目です。
平成6年度までは、理論、発変電、送配電、機械、応用、法規の6科目だったようです。
試験は年1回でしたが、令和4年度からは年2回となり、8月と3月に実施されています。
解答方式は、マークシートに記入する筆記方式に加え、今はパソコンで解答するCBT方式も選べるようになっています。
合格基準は、100点満点中60点以上となっていますが、得点調整されることもあります。
科目別合格制度(科目合格留保制度)がありますので、これを上手く使って合格を目指すと良いかと思います。
一部の科目だけ合格した場合は、「科目合格」となり、最初に合格した試験以降、その申請により最大で連続して5回まで当該科目の試験が免除されるようです。
R7年度(上期)試験で理論科目だけ合格した場合の例
R7年度(上期):合格(電力、機械、法規は不合格)
R7年度(下期):免除
R8年度(上期):免除
R8年度(下期):免除
R9年度(上期):免除
R9年度(下期):免除
この場合、理論はR9年度(下期)まで免除されるため、免除される期間が終了するまでに残りの3科目も合格できれば、電験三種合格となります。
有効期限が3年という点は試験が年1回だった時と同じですが、回数でいうと倍になっているので、短期間で合格するチャンスが増えたと思います。
難易度
正直難しいとしか言えません。
高校卒業レベルというのを聞いたことがありますが。
人それぞれだと思いますが、私の場合は理論が最も難しいと思います。その次は機械、電力、法規の順ですね。
とにかく理論と機械は本当に苦戦しました。以下の記事も参考に読んでいただければと思います。
電験三種合格後
電験三種合格し免状を取得すると、電圧5万ボルト未満の事業用電気工作物(出力5千キロワット以上の発電所を除く。)の工事、維持及び運用の保安の監督を行うことができます。
商業施設やオフィスビルの電気設備管理や太陽光発電設備の管理など。
免状(資格)がなくても可能ですが、講師になるといった選択肢などもあるかと思います。
ステップアップ
電験三種に合格しても電圧5万ボルトを超える事業用電気工作物の保安監督はできず、二種・一種の免状が必要となりますので、
仕事で必要な方やさらに知識を増やしたい方などは、二種・一種にもチャレンジしてみると良いかと思います。
簡単ですが購読いただきありがとうございました