今日はH15〜H25年度の好き(比較的得意?)な問題を3つ紹介します。
▶ H25年度問2_送電線の二相短絡事故
問 題
「出典:電気主任技術者試験センター_平成25年度第一種電気主任技術者二次試験 電力・管理科目」
二相短絡に関する問題は結構出題されている印象があります。
この問題は令和5年度の二次試験の時に初めて勉強したと思うのですが、
問題を解くのにとにかく時間がかかります。
令和6年度の試験前も勉強していましたが、今だに30分では解けないですね。
試験センターの標準解答だけを見ると、そんなに難しくないのかなと思っちゃいますが普通に難しいです。
二相短絡に限らず、故障計算の問題を解く上では、故障条件を理解しておく必要がありますね。
これが分からないと、以降はどうすることもできません。
ですので私は試験前に1線地絡、二相短絡の故障条件は確実に覚えるようにしていました。
あとは対称分等価回路を書いて、対称分電圧、対称分電流を使った計算ができれば問題ないと思いますが、
これがまた複雑で頭が混乱してしまいます。
途中で計算を間違え、見直し・修正をしているとめちゃくちゃ時間がかかってしまいます...
そんな難しい問題ですが、何度もチャレンジしていると問題が解けるようになり
問題が解けた時は達成感がありますし楽しいです。
このような体験をできたことが、この問題を選んだ理由になります。
▶ H23年度問1_水車のランナ効率
問 題
「出典:電気主任技術者試験センター_平成23年度第一種電気主任技術者二次試験 電力・管理科目」
このランナ効率を求める問題は珍しい問題のような気がします。
平成15年度〜令和6年度の過去問では類似問題はなく、
今後類似問題が出題されるのではないかと予想しています。
計算は複雑ではないですが、流量や有効落差等、与えられた記号を用いて
流水がランナに与えるトルク、ランナ出力、ランナ効率を求める必要があり
全く得意ではないのですが、トルクを求める問題が好きです。
「流水のランナ入口と出口における回転方向の単位時間あたりの
運動量のモーメントの差になる」というところですね!
▶ H21年度問6_電力系統の供給予備力
問 題
「出典:電気主任技術者試験センター_平成21年度第一種電気主任技術者二次試験 電力・管理科目」
この問題は正直、好きとか得意といった思いはあまりないのですが
お伝えしたい内容があったので選びました!
ミドル供給力の①日負荷曲線上の分担と役割は、
ベース需要とピーク需要の中間部分を分担し、需要の日間変化に応じて起動停止を行うとともに出力運転を行う。
②対応する電源種別は、
ベース火力より熱効率が多少劣っても、毎日の起動停止の容易な火力発電所が充てられる。
という内容ですが、
従来ベース供給力として運転されてきた火力発電ユニットは定圧運転が主体であったようですが
起動性に優れ、部分負荷であまり効率が低下しない変圧運転が採用されているという点です。
つまりは、一つの問題を単純に覚えるだけではなく、関連する内容もセットで勉強すると理解が深まるように思いますので
今後の勉強方法として活用できればと思っています。
すみません、本当は5つ紹介しようと思っていたのですが、
今回はここまでとさせてもらいます。
購読いただきありがとうございました。